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甘利氏は国会に出て説明せよ

甘利明前経済財政・再生相の金銭授受問題で、東京地検特捜部の強制捜査が始まった。甘利氏本人が疑惑についてきちんと説明すべきである。2カ月以上も国会に登院していない。公の場に姿をみせない状況が続くならば、衆院議員を名乗る資格はない。

甘利氏は1月に閣僚を辞任した際、自身が記憶していることは語ったが、秘書がどうかかわっていたのかなどは調査中だとして説明を拒んだ。「しかるべきとき」に明らかにするとの約束はどうなったのか。音沙汰なしである。

甘利氏の事務所は国会欠席の理由として衆院に医師の診断書を提出している。そこに書かれた「睡眠障害」がどういう病状なのかはよくわからないが、全く出歩けないほど重いのか。自民党の説明もあやふやである。

秘書の事情聴取は公正なる第三者にさせるというのが、辞任会見時の説明である。聴取記録くらいは公開できそうなものだ。

政府・与党内には「捜査が始まったからには当局に委ね、政治は口を出すべきではない」との声もあるようだ。

千葉県の建設会社と都市再生機構(UR)のトラブルに甘利氏の秘書がどう関与したのか、あっせん利得処罰法などに抵触するのかどうかは捜査の行方を待つしかない。だとしても甘利氏が秘書をどう監督していたのか、経緯を把握していたのかなどは国会も解明に動くべきである。

環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を担ってきた甘利氏が姿をみせないことで、TPP承認案の国会審議も滞っている。今国会で処理ができなくなるようなことがあれば国益を損なう。安倍政権に甘利氏を擁護する意図があるならば本末転倒というほかない。

国会には疑惑を持たれた議員が自ら説明するための場として政治倫理審査会を設けている。残念ながらほとんど活用されていない。甘利氏はどうするのか。自ら出てこないならば、参考人招致や証人喚問も検討すべきである。

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