2019年5月25日(土)

朝ラッシュ時の速度、北総線が東京圏最速 遅い京王線
国交省が21路線調査 運行本数など影響

2016/3/5 3:30
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国土交通省は東京圏の鉄道を対象に、朝のラッシュ時の路線ごとの電車の速度や遅延状況をまとめた。調査した21路線のうち最も遅いのは京王線で、東京西部を走る路線は遅い傾向があった。調査期間中、短時間ながら遅れが毎日発生した路線もあり、実態把握や対策の必要性も浮かんだ。

電車の速度は朝の1時間で最も速い電車(通勤快速など)を対象に、21路線を調べた。最も速いのは北総線の時速71.4キロ。2番手以下は京葉線など東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線が占めた。最も遅いのは京王線で32.6キロ。東急田園都市線、東京メトロ東西線・東葉高速線と続く。

速度の差は運行本数によるところが大きい。北総線はピーク1時間に11本走るが、京王線は30本。停車駅を減らした快速などを走らせたり、複々線化が進んだりしても速度上昇につながる。

これは15年前と比べた速度変化からも裏付けられる。スピードアップした西武池袋線などは複々線化が進み、成田スカイアクセス線のアクセス特急も走る北総線、西武新宿線などでは停車駅の少ない電車の投入効果が表れたという。

遅れの発生状況は鉄道各社が出す遅延証明書に着目してまとめた。近年は短時間の遅れが慢性化しているが、路線ごとに遅延の様子を比較できるデータは乏しかった。

2013年11月の平日20日間、51路線での朝の証明書発行日数は東京メトロ半蔵門線が全20日間、千代田線が19日間、JR山手線が18日間。13日以上あったのは全体の3割の16路線だった。地下鉄では相互直通運転している路線で遅れが目立った。昨年10月までの1年間の平均ではJR宇都宮線・高崎線が週(平日)3日、半蔵門線が1.7日だった。

国交省は遅れ対策を政策課題と位置付け、生じた日数の公表など遅れの「見える化」を検討する方針だ。今後、ICカード乗車券の利用履歴を使ったビッグデータ分析など鉄道各社の対策が進むことを期待する。

こうしたデータは交通政策審議会(国交相の諮問機関)で、東京圏の今後の鉄道のあり方を検討する小委員会に示された。3月末にまとめる答申では今後整備すべき路線をどう示すか注目が集まっているが、こうした分析内容も検討材料として反映される見通しだ。

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