2018年11月18日(日)

ドイツ人が売る日本の逸品 越境EC、店舗がつなぐ (村山らむね)

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2016/2/21 12:00
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インバウンド観光と越境ECのマリアージュともいえる手本がある。ドイツ人のゾェルゲル・ニコラさんが6年前に始めた、日本の名品を集めたオンラインショップ「NIHON ICHIBAN」だ。

ニコラさんは外国人の視点から、日本の商品を紹介する

ニコラさんは外国人の視点から、日本の商品を紹介する

ドイツ企業の日本支社に転勤することになり、2001年に来日してから15年。妻が1871年創業の老舗梅干店「ちん里う本店」(神奈川県小田原市)の五代目になるのを機に、ともに経営に携わることになる。

12年に立ち上げた海外向けオンラインショップ「NIHON ICHIBAN」は、梅干しをはじめとする和の食材の他伝統工芸品やデザイン商品など、日本が誇る名品を英語で紹介し販売する越境ECサイトだ。

現在では2000アイテムを取り扱うまでに成長し、注文の半数以上は北米からという。売れ筋は昆布・鰹節・桜花漬などの食品、風鈴や印傳(いんでん)、木工品などで、説明力や表示力で商品を魅力的に紹介し、納得して購入してもらう。日本人から見たら当たり前のことをドイツ人の視点から客観的に捉え、ストーリーを丁寧に説明することで顧客を着実に増やしてきた。

1月23日には箱根芦ノ湖の海賊船「箱根町港」の目の前にできた複合施設「畔屋」に初めての実店舗をオープン。出店にあたり、店の半分は「ちん里う本店」の人気商品に、残り半分はニコラさんが「NIHON ICHIBAN」からセレクトした商品やオリジナルの限定商品を入れた。店の奥には、鉄器や漆器など、目の保養になるような高価なものを置いている。

越境ECとインバウンド観光の相乗効果を引き出そうと、店内には様々な工夫がある。商品の値札にQRコードが付いていて、スマートフォンで読み取ると、NIHON ICHIBANのサイトの商品説明やレビューが読める。購入レシートにはウェブショップのURLと初めての注文時に使用できる10%オフのクーポンコードがついており、帰国後にも買い物してもらえるようにした。

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