小笠原でカカオ栽培、「メードイン東京」チョコ計画
埼玉の平塚製菓、2018年の商品化めざす

2016/2/17 3:30
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ラグビーボールのような形のカカオの実「カカオポッド」の中にカカオ豆がある(東京都小笠原村の折田農園)

ラグビーボールのような形のカカオの実「カカオポッド」の中にカカオ豆がある(東京都小笠原村の折田農園)

菓子メーカーの平塚製菓(埼玉県草加市)が東京・小笠原産のカカオを使ったチョコレート生産プロジェクトを進めている。国内では栽培が難しいカカオの木500本を東京都小笠原村に植樹。2017年にカカオ豆2トンを生産し、18年の商品化を目指す。東京カカオを使った「メード・イン・トーキョー」のチョコとして、国内外に売り込んでいく。

同社の平塚正幸社長が03年にカカオ産地のガーナを訪れ、「国産カカオ豆を使った商品を作りたい」と考えたのがプロジェクトの始まり。平塚社長は世界のカカオ栽培地域「カカオベルト」に緯度が近い小笠原村に着目し、06年から栽培に挑み始めた。11年には同村でレモンやマンゴーを生産する折田農園の折田一夫氏に栽培を委託した。

小笠原産カカオで試作したチョコ

小笠原産カカオで試作したチョコ

折田氏は昨秋までに、小笠原村の母島でカカオ用の農業ハウス7棟を設けた。高さ約5メートルの大型ハウスで、小笠原村を襲う台風に備え、強風に耐えられる仕様にした。平塚製菓は農業ハウスの整備や重機の調達などに計約1億5000万円を投じた。

昨年収穫したカカオの実「カカオポッド」から取り出したカカオ豆で試作したチョコは爽やかな香りと優しい苦みが特徴で、ベトナム産カカオに近いという。平塚社長は「付加価値が高い東京カカオを使った『クラフトチョコ』として販売することを検討する」としている。

平塚製菓は今後、東京カカオの小規模加工ラインを設け、今年5月をメドに稼働させる予定だ。

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