2019年9月20日(金)

コーヒーの「サードウエーブ」 人気の背景に認証豆
日経エコロジー編集部 半沢智

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2015/11/30 12:00
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「サードウエーブコーヒー」と呼ばれる米国発祥の人気コーヒーチェーンの上陸や、100円で本格的な味が楽しめるコンビニエンスストアのコーヒー販売の普及など、2015年はコーヒーの話題に事欠かない年だった。こうした人気の背景にコーヒー豆の認証や調達の競争がある。

ローソンは国際認証の豆を使用したコーヒーを販売する

ローソンは国際認証の豆を使用したコーヒーを販売する

熱帯雨林地方や発展途上国で栽培されることが多いコーヒー豆の生産は、自然破壊や劣悪な労働環境の下で行われてきた歴史がある。そこでコーヒー豆を調達する事業者は1980~90年代から自然や人権保護の取り組みを進め、欧米でフェアトレード調達や認証制度が始まった。

今年流行したサードウエーブコーヒーはハンドドリップで1杯ずつ丁寧にいれるスタイルが人気を呼んだ。小規模農家の生産者の顔が見える調達や、シングルオリジンと呼ばれる単一種の苗木から収穫された豆を使うなど、コーヒー豆に対する調達のこだわりが人気の要素の1つだ。

サードウエーブコーヒーの代表であるブルーボトルコーヒーも、豆のフェアトレード調達をうたう。豆へのこだわりがコーヒーの新たな付加価値として消費者の心を捉えた。

欧米では当たり前になりつつある認証付きコーヒー豆の調達が、国内でも拡大している。その1つがレインフォレスト・アライアンス認証を表す緑のカエルマークだ。

ローソンは3月、店内で展開する「マチカフェ」で販売するコーヒーに使うすべての豆をレインフォレスト認証に切り替えた。同社は11年から認証豆の調達を開始し、アフリカなどの農園に働きかけ、認証取得を支援してきた。

認証付きの豆を購入する最大の目的は、原料である豆の安定調達にある。地球温暖化による気候変動などコーヒー豆の安定調達を阻害するリスクは大きい。生産者の生活と生物多様性が保護され、持続的な生産が可能である農園を調達先として確保することで、原料の安定調達を実現する。

こうした取り組みを店頭で訴求することで販売拡大につなげる目的もある。ローソンでは、店内でカエルのマークを掲載する。9月には、レインフォレスト・アライアンスとローソンなど国内企業6社が認証商品の普及を目的に「レインフォレスト・アライアンス・コンソーシアム」を立ち上げた。

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