日本株型、1年間の資金流入額 上位は通貨戦略など活用
投信番付

2015/10/29 14:37
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中国ショックによる世界同時株安に見舞われたが、投資信託への資金流入は継続している。過去1年間(9月末現在)でどのような日本株型投信が人気を集めたのか、資金流入額の多い順にランキングした。

ランキングでは半数以上の投信に1000億円を超える資金が流入していた。毎月分配型や通貨選択型、ラップ口座専用など、さまざまなタイプの投信が人気を集めている。2015年に新規設定された投信も4本あった。

1位は3000億円を超える資金を集めた大和住銀投信投資顧問の「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)」だ。日本株に加え為替取引による高金利通貨戦略、株価指数、取引対象通貨のコールオプション(買う権利)を売り手数料を得る「カバードコール戦略」を加えた「4階建て」の投信になっている。

9月末時点でピーク時と比べた純資産総額は約600億円減少している。日本株の急落や通貨戦略の対象であるブラジルレアルの変動が要因だとみられる。毎月の分配金も10月から1万口当たり300円から200円に減額された。分配金の減額で今後、資金流出に転じるかもしれない。

2位はニッセイアセットマネジメントの「JPX日経400アクティブ・プレミアム・オープン(毎月決算型)」だ。15年2月という設定時期を考慮すれば、実質的にはトップと言えるかもしれない。

この投信は中長期的にJPX日経インデックス400(配当込み)を上回る投資成果を目指す。日本株の運用に加え実質的に円売り・米ドル買いの為替取引を行い、米ドルへの投資成果も狙う。株式と通貨のカバードコール戦略も取り入れている。毎月の分配金は180円が支払われている。

上位2本は通貨戦略などデリバティブを活用した仕組みが複雑な投信だ。日本株型だが、その運用成績は為替相場等にも大きく左右されることに注意したい。

(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)

[日本経済新聞夕刊10月29日付]

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