韓国株、持ち直しもボックス圏か 輸出、大幅改善は見込めず
世界株番付

2015/10/26 14:12
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韓国の代表的な株価指数の韓国総合株価指数(KOSPI)が持ち直している。米国の早期利上げ観測がやや後退して資金流出が一服。サムスン電子の好決算の発表などもあり、海外投資家が買い越しに転じた。ただ、中国景気の減速もあり、当面は2000~2100のボックス圏で推移するとの見方が多い。

23日終値は前日比0.9%高の2040だった。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の期待に加えて、韓国銀行が同日発表した7~9月期の国内総生産(GDP、速報値)成長率が実質で前期比1.2%増と市場予想をやや上回ったことなどが材料になった。

KOSPIは8月に1800台前半まで落ち込んだが、その後は上昇基調に転じた。サムスン電子の7~9月期連結決算の速報値が市場予想を上回り、輸出銘柄の業績復調期待が高まったのが一因だ。ウォン安・ドル高もあり、この1カ月は鉄鋼や電子関連などの株価は堅調。9月まで4カ月連続で売り越した外国人投資家も10月は買い越しに転じている。

もっとも中国や欧州の景気停滞で輸出の大幅改善は期待しにくいのが実情。未来アセット証券の李在勳(イ・ジェフン)氏は「輸出が好転しなければ株価の先行きも楽観しにくく、KOSPIは当面2000~2100のボックス圏で推移するだろう」とみる。

崔炅煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政相は22日の経済閣僚会議で内需が回復していると述べたが、世界経済の先行きが不透明で「国内外の経済状況は落ち着ける状況ではない」とし、韓国経済の先行きに慎重な見方を示した。

(ソウル=加藤宏一)

先週(10月19~23日)の世界の株式相場は総じて上昇した。欧州と中国で金融緩和関連の材料が相次ぎ、株式市場への資金流入期待が高まった。ドイツDAX指数が7%近く上昇し約2カ月ぶりの高値を付けた。フランス、日本、米国も週末にかけ大きく上げた。

[日本経済新聞夕刊10月26日付]

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