2019年9月23日(月)

消滅に向かうかバナー広告 広がる表示拒否ソフト
藤村 厚夫(スマートニュース執行役員)

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2015/10/8 12:00
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「バナー広告20年の課題 ユーザーが見る度合い測れ」(日経MJ2014年11月24日付)で、「ネット広告の主役を長く果たしてきたバナー広告が今、大きな課題に直面している」と述べたことをご記憶だろうか。ホームページ上に掲示されるバナー広告の多くが来訪者に視認されていないと指摘され、特に米国の広告主や広告代理店らがこれを大きく問題視する事態となっている。

人気のウェブ閲覧ソフト「クローム」用の広告ブロックツール「アドブロック プラス」のインストール画面

人気のウェブ閲覧ソフト「クローム」用の広告ブロックツール「アドブロック プラス」のインストール画面

広告を表示するための情報サイトは現在も増え続け、取引されるバナー広告も膨大な数に上る。だが、バナー広告の広告効果に疑問符がつけられる事態を迎えていると、記事では指摘した。

だが、バナー広告はこの"視認"問題以上に根本的な問題に直面している。インターネットのユーザーの間でバナー広告の表示を拒否する動きが広がっているのだ。端的な例が、「広告ブロックツール」と呼ばれるソフトウエアの勢いが増していること。

同ソフトは情報サイトなどを回遊する際に、本来ならバナー広告が表示されるべきところを、技術的に非表示にしてしまう。我が国でも「アドブロックプラス」などが人気ソフトのひとつだ。

最近発表された大手ソフトウエア企業アドビらの調査では、今年6月時点で広告ブロックツールの利用者は全世界で2億人近くいる。ネット利用者全体に占める割合は小さいともいえるが、利用者は急速に伸びている。これによって広告業界がこうむった損失は218億ドル(3兆円)に迫ると調査は指摘している。

米国ではワシントンポストなどは、広告ブロックツール利用者が自社のサイトにアクセスしようとすると、「警告」を表示したりしている。だが、根本的な対策には至っていない。

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