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日本、大敗にも手応え ラグビーW杯スコットランド戦検証
密集戦で攻撃継続/守備への意識向上

2015/9/25 3:30
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【グロスター(英国)=谷口誠】ラグビー日本代表は23日、英国南部のグロスターで行われたワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグ2戦目のスコットランド戦で10-45と敗れた。点差だけなら、初戦の南アフリカ戦での金星がウソのような大敗。しかし、置かれた状況と試合の中身を考えれば、全く違う姿が見えてくる。

スコットランドとは2003年大会でも対戦。今回と似た11-32のスコアで破れた。後半半ばまで健闘し、最後に連続失点という流れも同じ。ただ、当時の日本は大会初戦で体力十分。今回は4日前の南ア戦で全力を出し切っている。体力の消耗が激しいラグビーで、公式戦を中3日で行う機会はほぼない。4トライを連取された最後の25分間の選手の動きを見れば影響は明らかだった。「この日程は非常に難しい」と敵将のコッター監督でさえ話す。

12年前の相手は特段日本に合わせた戦いをしなかったが、今回は日本の弱点を突く高いキックなど戦術、コンディション的にもほぼ完璧な出来だった。日本の疲労と相手の充実という要素を考えれば、2度の対戦の中身は全く違う。今回の大敗を「スコアボードが示すような試合ではなかった」というジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)の言葉は強がりではない。

悪条件の試合で、日本の通用する部分もはっきりした。リーチ主将(東芝)が「勝負のカギ」とみていた密集戦。相手がここでの圧力を強めた後半は疲労も手伝い、球出しのテンポは低下。有効な攻めにはなりにくかったが攻撃の継続自体はできた。

1カ月前までは密集戦で球を奪われることが相次いでいたことを考えると進歩。SH田中(パナソニック)は「(残り2戦でも)球出しができないことはない」と手応えを語る。2戦連続でトライを奪ったモールも「チームの強み。自信を持ちたい」とSO立川(クボタ)は話す。

「この2試合いい守備ができている」とも田中。スコットランド戦前半にはFB五郎丸(ヤマハ発動機)がピンチで相手に正面から突き刺さって止めた。「彼の過去最高のタックルだった」とジョーンズHC。南ア戦でも守備にやや難ありとみられていた選手らがしっかり体を当てて止めた。

そもそも南アをW杯で破るには確固たる実力がないとできない。2戦目から一夜明けた24日、五郎丸は語った。「体を当ててみて日本の方がフィジカル、フィットネスで上だと分かった」。1次リーグ前半を終え、日本はこの競技の根本での自信をつかんでいる。

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