2018年1月19日(金)

「カプセルタワー」人気再燃 エアビーアンドビー、老朽ビルに光
山田 剛良(日経NETWORK編集長)

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2015/9/25 6:30
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 JR新橋駅からほど近い、銀座のはずれの一角にそのマンションはある。「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。ドラム型洗濯機のような「カプセル」を積み重ねた独特の外観をみれば「あれか」と思うだろう。

中銀カプセルタワービルは世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅(東京都中央区)

中銀カプセルタワービルは世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅(東京都中央区)

 世界的な建築家、故黒川紀章氏の代表作でもあるこのマンションの保存・活用を巡り、ネットを使った新たな動きが出てきた。きっかけはクラウドファンディングと個人の空き部屋をネットで仲介するサービスだ。

 「まずは大成功。何よりカプセルタワーのファンを増やせたのがよかった」と中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表の前田達之さんは笑顔を見せる。

 前田さんらは保存運動の一環として、同タワーの写真集の発行を企画した。クラウドファンディングで資金を募ったところ、150万円の募集に対して323人が賛同し、200万円を超える資金調達に成功した。内外のニュースで取りあげられ、カプセルタワーに改めて注目が集まった。

 1972年竣工の同タワーは黒川氏の初期の代表作で、交換可能なカプセルに機能を集約するという設計コンセプトは建築史に残る。もともと熱狂的なファンは多く、9カプセルを所有する前田さんもその1人。建築家やカメラマン、大学教授などが購入して住んだりオフィスに使ったりしている。賃貸に出されているカプセルもあるが、月6万円ほどと家賃が手ごろなこともあり、空きが出るとすぐ埋まる。

 最近は、米Airbnb(エアビーアンドビー)のネットによる空き部屋のマッチングサービスで人気に火が付いた。管理組合は禁止しているが、1カプセルが1泊9000円で貸し出されている。外国人旅行者などで、来年2月まで全日予約が埋まっている。

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