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記録破りの「母国」開催 ラグビーW杯18日開幕
収入900億円 プロ化で体格向上

2015/9/8付
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ラグビーの第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会が18日、開幕する。「世界で3番目に大きい」といわれるスポーツイベントがラグビーの"母国"を中心舞台として開催されるのは24年ぶり。1995年のプロ解禁以降、急拡大を続ける大会は、新しい一面を見せてくれそうだ。

「あらゆる意味で記録破りの大会になる」。国際統括団体ワールドラグビーのアラン・ギルピンW杯統括責任者は高らかに宣言する。「新記録」の一つが収入面だ。

放映権料など拡大

ギルピン氏によると、6月時点での総収入の見込みは5億ポンド(約900億円)。2011年ニュージーランド大会の500億円や07年フランス大会の530億円を大きく上回る。テレビ視聴者の多い欧州・南アフリカとの時差が小さいことや、英国の経済規模などの要因が、入場料、スポンサー料、テレビ放映権料の全てを押し上げる。

「アマチュア時代」を知らない選手による初の大会にもなる。参加する20カ国、620人の選手のほぼ全員がプロ解禁以降にトップレベルでのプレーを始めた。ウルグアイのビラセカ主将は本職が銀行員。「W杯の間は給料をもらえない。ノーマネーです」と話すが、こんなケースは一部だ。

トレーニングへの専念は選手の肉体に大きな変化をもたらした。現地報道によると、イングランド代表の先発15人の平均体重は94年の92キロから、現在は105キロ程度にまで増大した。

かといってゲームのスピードが落ちたわけではない。史上初の連覇を狙うニュージーランドは、今回も高速ランナーが縦横に動く展開ラグビーを披露するだろう。優勝候補の南アフリカやイングランドは肉弾戦で試合のテンポを遅らせるはず。W杯が各国のラグビー文化がぶつかる舞台であることは今も変わらない。

2年前からの筋トレで多くのメンバーが数キロ増量した日本代表も、世界ではいまだ小兵。1次リーグの対戦相手は同格の米国を除くと、南アフリカ、スコットランド、サモアと重量級がそろう。「運動量と賢さで勝ることが必要」と日本のジョーンズ・ヘッドコーチ。目指す8強進出には自分たちの特長を生かせるかが勝負になる。

選手のケガ増える

世界的な大型化で体への負担も増している。イングランド1部リーグでの調査では、負傷した選手が復帰までに要する期間は03年の平均16日から14年は26日に長期化。脳振盪(しんとう)など深刻なケガも増えた。

W杯に臨む選手は大きなリスクと戦っている。「僕たちがどうやって体を張っているかということを日本の子供に伝えて、その子供がまた子供に伝えて、ラグビーを広められるようにしたい」とSH田中史朗(パナソニック)。こんな言葉も大げさには聞こえない。

前回大会の日本は1分け3敗と期待を裏切った。166センチ、71キロの田中は今大会も最軽量の一人だが、巨漢にも臆せずタックルで突き刺さるだろう。

(谷口誠)

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