2019年3月22日(金)

女性1人の家電メーカー 細部の勝負避け開発迅速 (徳力基彦)

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2015/9/6 12:00
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8月6日に新製品を発表した新しい家電メーカーがネット上でちょっとした話題になっている。会社の名前はUPQ(アップ・キュー)。カシオ計算機でスマートフォン(スマホ)や携帯電話の商品企画に従事していた中沢優子さん(30)が、カフェオーナー業の傍ら1人で立ち上げたという異色の家電メーカーだ。

Bluetoothで低遅延・高音質な音楽を楽しめるワイヤレスイヤフォン

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女性が1人で立ち上げた会社というと、小物を扱う小さな会社をイメージするかもしれないが、発表会で披露した製品群は17種類24製品。アンドロイドのスマホを皮切りに4K対応の50インチディスプレー、イヤホン、キーボード、さらにはバッテリー内蔵のスーツケースや椅子まである。中堅の家電メーカーを上回るほどの印象の製品ラインアップになっており、電子商取引(EC)サイトで販売している。

驚くのが、製品開発を開始したのが今年の6月で、会社は7月に設立されたばかりという点。8月の発表会までのわずか2カ月の間にこれだけの製品群をそろえてしまったのである。

ガラス製の透明なキーボード。全面がタッチパネルに

ガラス製の透明なキーボード。全面がタッチパネルに

UPQが女性1人でここまで短期間にこれだけの製品群をそろえることができたのには、最近の家電が中国の工場などに委託することで、ある程度スピーディーに開発できるようになっていることがある。家電ベンチャーの老舗Cerevo(セレボ)がバックアップしていることも大きい。中沢さんは寝る間も惜しんで2カ月間を製品開発に全てささげていたそうだ。

ただ、UPQがここまで短期間にこれだけの製品を開発できた最大の理由は、UPQでは中沢さんが1人で決定するため「大企業のような無駄な承認プロセスが不要な点が一番大きい」。筆者の会社が主催するイベントに登壇した中沢さんがこう明言していたのが最も印象的だった。

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