予想分配金利回りの高い銘柄 オフィス投資型が上位
REIT番付

2015/9/2付
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不動産投資信託(REIT)市場全体の値動きを表す東証REIT指数は年初から軟調だ。ほとんどの銘柄の投資口価格(株価に相当)が下げており、平均予想分配金利回りは東証1部企業の2倍以上となっている。予想分配金利回りの高い順に銘柄を並べると、上位にはオフィスに投資するREITが並んだ。

オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)によると、7月時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は6年半ぶりに5%を下回った。賃料収入の改善期待は根強く、株式に比べ高い分配金利回りに魅力を感じる投資家は多い。ただ投資対象は個別ごとの事情も考慮して決める必要がある。

オフィス上位3社は上場間もない銘柄となった。首位の日本リート投資法人は2014年4月、2位のSIA不動産投資法人は13年10月に上場。「上場して日が浅いREITは運用先が十分に分散されてない場合が多く、投資リスクが高くなりがち」(三井住友トラスト・アセットマネジメントの太田素資氏)という。

分配金利回りが高いからといって必ずしも割安といえない点には注意が必要だ。

6位にはMCUBSMidCityが顔を出した。7月に公募増資を実施し、新規物件を取得。賃料収入が増加する一方、発行済み投資口数の増加で需給の緩みが懸念されている。

5位のスターツプロシード投資法人など住宅に投資する銘柄も分配金利回りの高さが目立つ。住宅は賃料の振れ幅が小さく安定性が魅力だが、「オフィスより大きな成長が見込みにくい面もある」(SMBC日興証券の鳥井裕史氏)。

足元ではホテルを運用するREITが買われている。訪日客の増加が追い風だ。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹氏は「ホテルは稼働率が高い物件が多く、賃料収入の拡大期待が強い」と話す。インヴィンシブル投資法人の投資口価格は昨年末から1日まで33%上昇。分配金利回りは3.2%だ。

[日本経済新聞夕刊9月2日付]

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