アバター、「分身」現実感増す 高まる仮想価値・影響力 (三淵啓自)

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2015/8/30 12:00
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一般的にアバターのイメージは操り人形やゲームのキャラクターのイメージが強い。しかし本来は神が人間や動物に乗り移って五感を通して下界を体験する現象で、コンピューターが作り出した仮想空間内において、自分の分身を通して仮想体験することだ。

アバターと体との連動で新しい価値観が生み出される

アバターと体との連動で新しい価値観が生み出される

五感を再現できるレベルにはまだ時間がかかるが、来年には視覚、聴覚を通して没入感や存在感を感じられるような仮想現実デバイスが市場に出る予定だ。誰でも自分の分身としてのアバターの意味を理解できるようになるだろう。

アバターの次の段階としては身体性の感覚だ。コンピューターの仮想現実内のアバターが自分の体もしくは身体の一部と感じられるかという実験を、私の研究室で行っている。実際に、仮想現実内で自分の体のように感じるには、まずアバターの動きと自分の身体が連動しているように見えることが重要である。

少々の遅延や、誤差があっても、アバターが数分ほど自分の体の動きに連動すると、あたかも自分の体の延長のような感覚を持つことが分かっている。車の運転で、車が自分の手足のように感じる感覚と近い。

さらに触覚などの感覚がフィードバックされると、自分の体ではないかと錯覚さえ起こす。電気的信号や物理的振動などを与えて皮膚の神経を刺激し、疑似的に接触感覚を生み出す技術も進化しており「触覚の拡張現実」ともいわれる。

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