2019年3月19日(火)

インド・ルピー、2年ぶり安値 世界景気懸念リスク回避
通貨番付

2015/8/25付
保存
共有
印刷
その他

インド通貨ルピーが約2年ぶりの安値となった。24日の対ドルレートは1ドル=66ルピー台を付け、2013年9月上旬以来の低水準に下落した。世界的な景気減速懸念を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まる中、他のアジア通貨と同様にルピーも売られる展開となった。24日はインド株も急落、安定してきたインド経済に暗い影が差している。

ルピーは前々週から徐々に下落し始め、前週末には1ドル=65ルピー台の水準だった。週明け24日にアジア通貨が全面安となる中、ルピーもさらに下落した。インドでは13年夏、米国の量的緩和の縮小観測を受けてルピーが急落し、市場が動揺した。それ以降、ルピーはほぼ1ドル=60~63ルピー台の水準で安定してきたが初めて「危険水域」に達した。

インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁は24日、「我々には十分な外貨準備がある」と話し、過度の混乱に陥らないよう市場に呼びかけた。だが同日はインド代表株価指数SENSEXも前日比で約6%の急落。インドは14年5月にモディ政権が発足して以来、他の新興国と比べ、経済政策の運営はおおむね安定してきたが今回、外部環境に対するもろさが改めて示された格好だ。

新興国からの資本流出につながりかねない米国の利上げの時期が取り沙汰されるが、準備銀は今年に入り3回の利下げを実施し金融緩和の姿勢を示している。急な政策転換は難しく、金融政策での対応は限られそうだ。経済の先行きに不透明感が強くなってきた。

(ムンバイ=堀田隆文)

先週(17~21日)の外国為替市場で、主要25通貨で最も下落したのはロシアルーブル。主力輸出産業の原油価格が急落。経済が圧迫されるとの懸念が広がった。メキシコやマレーシアなど他の産油国通貨も軒並み売られた。最も上昇したのはブラジルレアル。米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退し、大幅に売られていたレアルを買い戻す動きが出た。

[日本経済新聞夕刊8月25日付]

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報