2019年6月26日(水)

テレビ・ネット融合の成功事例 SNS共有で視聴率アップ (徳力基彦)

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2015/8/9 12:00
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日経BPが主催する「ソーシャルテレビ・アワード2015」が7月21日に発表された。ソーシャルテレビ・アワードとは、インターネットやソーシャルネットワーク(SNS)とテレビの融合に取り組んでいるテレビ番組を表彰する賞。今年で4回目となる今回、大賞に輝いたのは「バーチャル高校野球」だった。

「バーチャル高校野球」の画像。試合の動画から好きなシーンをSNSなどで共有できる

「バーチャル高校野球」の画像。試合の動画から好きなシーンをSNSなどで共有できる

朝日放送が全国高校野球選手権大会のテレビ中継と連携する形で、PCやスマートフォン(スマホ)など様々な端末で、夏の甲子園全試合のライブ配信を閲覧できるようにした非常に先進的な取り組みだ。

ただ単にテレビと同じ映像をネットでも配信するのではない。視聴者が自分の見たいアングルを4パターンから選べるようにしたり、試合の動画から好きなシーンをSNSなどで共有できたりする機能がある。期間中に1000万人以上による約6500万のページビューを獲得した。

さらにこの取り組みがすごいのは、視聴率の上昇にも貢献した点だ。テレビ中継と同じ映像をネットにも配信したら、一見テレビの視聴率は下がるリスクが高まるように思える。だが、実際には見られる端末が増えて、SNSの共有機能が実装されることで、ネット上で甲子園を話題にする人が増えた。そして視聴率の向上につながった。

こうしたネットの取り組みがテレビ番組の視聴率に良い影響をもたらすのではないかという議論は以前もあった。だが、高校野球のような国民的イベントにおいて結果が出たというのは非常にインパクトがある。

授賞式では朝日放送の中村大輔氏のスピーチが印象的だった。年々高校野球中継の視聴率が低下傾向にある中で「野球の魅力はこんなもんじゃないはず」という意識が、今回の挑戦につながったという。

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