2018年1月20日(土)

味覚にもデジタル化の波 感じ方、センサーで解析 (藤元健太郎)

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2015/7/19 12:00
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 これまでデジタル活用が進んでこなかった味覚の分野にもデジタル化の波がやってきた。甘味や塩味、酸味、苦味、うま味という5つの味をセンサーで解析し、複合的な感じ方を再現する技術の実用化が始まっている。

 食のプロモーションは「すごくおいしい」というような抽象的な表現と、しずる感のある写真で雰囲気を伝えることが多かった。こうした中、明治がデータを使いプロモーションを展開した。「明治北海道十勝スマートチーズ」の販売にあたり、他社製品も含めて味覚データを分析。うま味が他社より強いことを味覚センサーで解析し、売り上げを伸ばしている。

味覚センサーが食べ物を組み合わせた時の味を「見える化」する

味覚センサーが食べ物を組み合わせた時の味を「見える化」する

 電子商取引(EC)サイトでも食品の味の違いを伝えるのは難しいため、味覚センサーによって味の違いを表現することが期待されている。あるワインのサイトではグラフで違いを表示している。チャートで味を表現したワインは、表示前の5倍売れたという。

 ソムリエの「濃縮感と果実味」といった抽象的な表現ではなく、具体的に分かりやすく、といった消費者ニーズの高まりがあるのだろう。実際に高級ワインと近い味のお手軽ワインが、数値で可視化することで売り上げを伸ばすかもしれない。

 こうした取り組みをしかけているのは慶応大発のベンチャー、AISSY(東京・港)。味覚センサー開発や味覚データの提供などを手掛ける。

 同社の鈴木隆一社長は「クールジャパンの中でも日本食の輸出は期待が大きい分野だが、国によって味覚の好みは違う。その国の人々が好きな味覚を定量的に把握し、カスタマイズして輸出することも大事だ」と話す。

 うま味に特徴がある日本食に対し、米国人は甘味を求める傾向がある。実際に江崎グリコのいちごポッキーは国によって味を変えて販売しているらしい。AISSYが分析したところ、米国で販売している商品は日本のものよりも甘味が強く、酸味が弱くなっているという結果が判明した。

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