「ロボットジャーナリズム」 多品種少量の記事、現実に
藤村 厚夫(スマートニュース執行役員)

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2015/7/9 12:00
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筆者の関心分野は新しい技術のトレンドによってメディアはどう変化していくのかということだ。最近「2020年にメディアはどうなっているか?」と取材などで問われることが度重なっている。東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと5年となり、近未来予測に切迫感が増してきたからだろう。

バスケットボールなどの試合の戦況をデータ入力してニュース記事の文体に変換する試みも

バスケットボールなどの試合の戦況をデータ入力してニュース記事の文体に変換する試みも

また、メディアを巡る環境の変化が加速していることなども影響しているようだ。フェイスブックやアップルなどが次々と既存メディアを揺るがす取り組みを仕掛けているのはその一端だ。

さて、5年後という近未来にメディアにおいて間違いなく重要な役割を果たす概念が「ロボット」だ。人間に代わり、人間に近い働きを行う存在であるロボットがメディア、特にジャーナリズムに及ぼす影響は今後無視できないものとなる。

ロボットと聞いて、人間に似た形姿を思い浮かべる必要はない。現代のロボットは、人の目に見えない姿でずい所に活躍している。「アルゴリズムが変える社会生活 透明性の確保」(14年10月27日)で述べたように、人に代わって大量のデータを処理し、高速に判断を下すソフトウェアはロボットといえる。

例えば、スマートフォン(スマホ)用のニュースアプリ「スマートニュース」も、人の手では扱い切れないほどの数多くのニュースを、ロボットがインターネット上から収集しては、人に代わって取捨選択を高速に判断している。

こうしたロボットによる編集・編成に次いで現実味を帯びてきているのが、ロボットによる記事の執筆だ。人工知能(AI)研究を強みとするベンチャー「オートメイテッド・インサイト」社や「ナラティブ・サイエンス」社などがロボットによる記事執筆技術を実用化している。

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