スマホでコミュニケーション 「LINE」型が主流に
藤村 厚夫(スマートニュース執行役員)

コラム(ビジネス)
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2015/6/4 6:30
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スマートフォン(スマホ)が普及すれば当然、人と人とのコミュニケーションに変化がある。ニールセンの最近の調査によると、1年前に比べ電子メールの利用率が減少の兆しを見せる一方で、交流サイト(SNS)のフェイスブックのメッセンジャーなどが前年比倍増している。

米国で人気の「スナップチャット」はCNNなど大手メディアの配信を始めた

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電子メールはアドレスが分からなければ送信できないうえ、見出しを書かねばならず堅苦しい。開封率も落ちる傾向にある。これに対し、メッセンジャーは気軽に送信でき、個人のいる場所に届くので、スマホとの相性は抜群だ。

フェイスブックはパソコン版の機能の1つ、メッセンジャーをスマホ用に「フェイスブック メッセンジャー」として独立させて成功した。モバイル版のフェイスブックアプリの月間アクティブユーザー数は全世界で12億人で、メッセジャー単体で6億人に及ぶ。

これほどの規模を獲得してもなお足りないとばかりに、同社は競合のメッセンジャーアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」を昨年買収した。こちらも8億人だ。

日本などで人気の無料通話アプリ「LINE(ライン)」は2億人。米国などで人気の写真投稿に特化したメッセンジャー「Snapchat(スナップチャット)」も同じく2億人。楽天傘下で、無料通話が売りの「Viber(バイバー)」は2億4千万人だ。

スマホでのユーザー獲得競争では、すでにSNS同士のし烈な競争の時代は終わり、焦点はメッセンジャーに移った。米国のある調査で、2015年の間に4大SNSのユーザー数を4大メッセンジャーのユーザー数が超えるとの推測もある。SNSよりメッセンジャーが重要な時代となっている。

次は、これだけの規模のユーザー数を各社がどう利用するのかに焦点が移る。電話やメールの後継というだけでは稼げない。発展の方向は大きく2つある。外部事業者と連携して便利なサービスを強化する「プラットフォーム化」と、豊富なコンテンツを次々に提供する「メディア化」だ。

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