無意味の祝祭 ミラン・クンデラ著 人生の本質めぐる哲学的な笑劇

2015/5/26付
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重さとの対比を拒む一つの現象としての、絶対的な軽み。空気のように触知できないものではなく、たしかな手触りとしての軽みとでも評するべきか、自然のなかで舞い落ちる鳥の羽根というより、いわば知性でつくられた羽毛布団の破れ目から飛び出して、ふわふわと宙に舞っている和毛(にこげ)の感覚だ。

母国チェコを舞台とした前作『無知』から十数年の時を経てもたらされた『無意味の祝祭』は、フランス語で直接書かれた四作目…

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