2019年7月21日(日)

シリコンバレーのVCがデザイナーを登用する狙い
フィル・キーズ(米ブルーフィールドストラテジーズ アナリスト)

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2015/5/3 6:30
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マエダ氏が発表した資料の中では、KPCBに入社した14年1月から、合計6人のデザイナーがシリコンバレーのベンチャーキャピタルに入社している。さらに10年以降でデザイナーが共同設立したベンチャー企業のうち27社が他社から買収され、ベンチャー投資家に利益を出した。その中には12年にフェイスブックが買収した写真共有アプリのインスタグラムが含まれている。これに加えて13年以降に高い投資金額を集めたベンチャー企業のうち2割に、デザインの経験がある設立者がいる。

シリコンバレーでデザインに対する関心が集まっている要因として、現在の技術環境がある。今から20年前であれば予測できなかったような高い能力のハードウエアやネットワークなどの技術を手軽に入手することができる。その象徴的な存在の1つがマエダ氏も指摘しているスマートフォン(スマホ)で、消費者が生活しながら先端技術に触れることができる機会が拡大した。こうした技術を駆使しながら、ユーザーが喜びを体験できるようにデザインする重要性が高まっている。

シリコンバレーでは現在、あらゆるモノがインターネットにつながる「インターネット・オブ・シングス(IoT)」が脚光をあびている。今後もIoTに関連した製品が普及していくのは間違いない。これによってユーザーが先端の技術に触れることができる機会が拡大することに伴い、デザインという概念がさらに重要になりそうだ。

[日経産業新聞2015年4月28日付]

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