2019年7月24日(水)

金融にも影響か 米加州の干ばつ、節水命令の事態に
日本総合研究所理事 足達英一郎

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2015/4/25 6:30
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米カリフォルニア州の深刻な水不足の影響に懸念が高まっている。ブラウン州知事は4月1日に、向こう9カ月間で25%の節水を義務付ける行政命令を発令した。大学キャンパスやゴルフ場、墓地など敷地面積が大きな施設での水使用制限のほか、新築住宅や住宅団地での水道水を使った散水をはじめ芝生や道路中央分離帯への散水自体が禁止された。

米カリフォルニア州で水位が下がった湖(3月24日)=ゲッティ共同

米カリフォルニア州で水位が下がった湖(3月24日)=ゲッティ共同

カリフォルニア州は過去にも干ばつに見舞われているが、この4年間にわたる状況の深刻度は群を抜く。知事は昨年1月にも干ばつによる非常事態を宣言したが、今年は初めて同州全域で節水を義務付ける行政命令を出すところまで追い詰められた。

米国農務省自然資源保全局(USDA/NRCS)が4月10日に発表した調査結果では、西部山岳地域の4月1日時点の残雪量は極端に小さい。気温上昇と乾燥により雪塊の融解スピードが速まった結果で、この先、貯水池の水路に流れ込む雪解け水の量はほとんど期待できないという。

シエラネバダ山脈の雪塊量は2011年には平年の171%あったが、12年は52%、13年は42%、そして14年は過去最低水準の25%まで落ち込んだという指摘もある。

カリフォルニア州では春から秋にかけてが乾季だ。気温上昇、乾燥、水不足の相乗作用が今後、様々な影響を引き起こすと予想される。

まず農業である。州内の農地の大半はかんがいの対象となっており、少雨への対策は講じられているが、かんがい水が減少してしまえば生産が大きく左右されることは必至だろう。

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