マンダム 整髪料をインドネシア1万3000の島々に

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2015/4/20 6:30
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インドネシアならではの特徴はほかにもある。男性向けで確立したブランド力が生き、日本と違って女性向けの化粧品でも成功していることだ。82年から「PIXY(ピクシー)」ブランドで販売を始め、仏ロレアルや英蘭ユニリーバと互角以上の争いをしている。現地工場の女性用ファンデーションの生産量は世界一になった。

2014年3月期の日本の売上高は409億円と10年3月期に比べて10%増。インドネシアは同じ期間で43%増えた。最近はインドネシア経由で商品を輸出していたマレーシアやタイでも伸び、インドネシアの売上高比率は3割、海外全体では4割に達している。この間、マンダムの売上高は過去最高を更新し続けている。需要増に応えて、今年6月にはインドネシアの工場をジャカルタ郊外に集約するとともに生産能力を6割増やす予定だ。

現地の所得向上はより高い価格の商品に対する需要が高まる面では追い風になる一方で、ロレアルを筆頭に他の大手メーカーの追い上げも激しくなっており、今後はより現地の嗜好を反映した商品開発が必要になる。マンダムのインドネシア子会社、マンダムインドネシアの社長は代々日本人が務めてきたが、今月には30年にわたって同社に勤務してきた財務部門出身のインドネシア人が社長に就く。マンダムを支えてきたインドネシア事業は新たな段階を迎える。

(山田和馬)

[日経産業新聞2015年4月17日付]

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