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LINE社長を辞めた真意 「起業したかった」

C Channel代表取締役 森川亮氏

先週から新しい会社で女性向け動画ファッション雑誌「C Channel」を開始しました。今回は自分で一から会社を作り自らも投資しました。またパートナーの皆様から資金を集め、仲間を集めサービス内容を一緒に考えながら開発し、ようやく開始にたどり着きました。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

森川さんは起業の話をしている割には自分で起業したことがないと言われることもありました。そこで一から会社を作って成長させるということを一度やってみたくて今回起業することにしました。

もちろんこれまで企業内において様々な新規事業を立ち上げてきました。ただ、何もないところで一から立ち上げるというのは新しい体験です。申請にかかる時間や判子の数、そのほかにも様々な課題にもぶつかり、改めて色々と勉強になりました。こうした経験についてはまたいつか別の機会で語りたいと思っています。

今回なぜメディア事業を選んだのかという理由について話したいと思います。私はもともとテレビ局出身で、様々なメディアのビジネスを考えてきました。特に新規事業の担当として、インターネット事業はもちろんのこと衛星放送やケーブルテレビ、海外メディア展開も視野にいれた海外メディアとの提携なども手がけてきました。

しかし、その後はゲームやコミュニケーション系のビジネスに関わるようになり、しばらくメディア的なビジネスとはご無沙汰でした。

もちろんライブドアやネイバーでメディア的なビジネスに関わることはありましたが、現場でサービスを考えるという立場から離れていました。しかし昨今ニュースアプリや必要な情報を取捨選択して配信するキュレーションメディアなどが登場してきました。このような状況をみながら改めて自分のアイデアでやってみたいと思いました。

色々と考えて自ら仕様も考え、仲間と新規で開発してサービスするに至りました。最近のメディアビジネスではコンテンツと配信との分離、またそれに伴うキュレーションや一般の人が作り出したコンテンツであるUCCなどバリエーションが出てきています。私自身はコンテンツの量が増えれば増えるほど逆に絞り込むことによる価値が生まれると考えています。また絞りこむ時にはそのプラットフォームに合うものを選ぶべきです。

そうなるとプラットフォームよりもコンテンツが強くなる時代が来ると考えています。

もちろんコンテンツが一番のキングというとそれはそうだけどコンテンツで勝つのは大変だよねという声も聞かれます。コンテンツは単に技術やお金、人数がいれば良いものができるというわけではありません。

コンテンツ作成に関わる人材の質やセンス、タイミングなども重要になってきて、リスクも当然高いビジネスとなります。ここについては私の経験もあります。さらに今回集まってきた仲間や周囲のパートナーの皆様が高い次元で仕事をしてきた人たちばかりなのでリスクはずいぶん軽減できていると思います。

さらにそのメンバーと連携しながら今回のプラットフォームやターゲットに合った最高のコンテンツを作りたいと思います。そしてコンテンツとプラットフォームが融合するようなエコシステムを作ることができると信じています。

先週に女性向け動画ファッション雑誌のサービス開始を発表したとはいえ、まだまだビジネスは始まったばかりです。登山にたとえると、まだ登り始めたばかりです。これから高い地点を目指しながら、利用者の皆様に感動を与えることができるようなサービスに育てていきます。皆様楽しみにしてください。

[日経産業新聞2015年4月16日付]

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