春秋

2015/4/7付
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規律を守るために、大事な部下をやむを得ず更迭する。そんなときに「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」という成句が登場するのだが、はて、バショクとは? 辞書を引くと、三国志に出てくる武人の名だ。命令に背いて敗戦を招いたこの将を、総帥は泣く泣く斬罪に処したという。

▼維新の党が上西小百合議員を除名した騒ぎでもこの言葉が出るかと思ったが、さすがに誰も使わなかった。橋下徹最高顧問は「あの議員とは二度とつき合わない」らしい。体調不良を理由に衆院本会議を欠席しながら飲み歩いた、旅行をしたという疑惑だ。これでは馬謖ならぬ馬食じゃないか、と駄ジャレを言いたくなる。

▼もっとも、上西議員を指弾してやまぬ橋下氏らも責任は免れまい。この一件だけでなく「日ごろの言動に問題が多く、改善の見込みはまったくない」そうだが、そもそもこういう人を担ぎ上げたのはだれか。やけに果断な今回の処分は、大阪都構想の住民投票などに悪影響が及ぶのを防ぐためのパフォーマンスでもあろう。

▼上西議員は辞職を拒み、無所属でやっていくというから橋下氏も頭の痛いことだ。それにしても維新ばかりでなく、この手の議員が「なんとかチルドレン」あたりにいないかどうか目を凝らすとしよう。統一地方選もたけなわ。こちらの先生方を眺めやれば仕事もしない馬食系の人また多く、有権者としては気が気でない。

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