米ベンチャー成功者 大学出たてより30~40代が多い
校條 浩(ネットサービス・ベンチャーズ マネージング・パートナー)

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2015/2/15 7:00
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シリコンバレー・サンタクララ大学で起業論を研究している教授が、ランチの最中にこう口にした。「成功するベンチャー企業の創業者には、大学を出てすぐの若者よりも30~40歳代が多い」。米ベンチャーというと大学生が創業する印象が強いが、多くのベンチャー企業は、実は30~40代の「働き盛り世代」によって興されていることに注目すべきだろう。

■米アマゾンのベゾス氏も30歳で起業

米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOも30歳で起業した

米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOも30歳で起業した

世界最大のEC(電子商取引)企業となったアマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾスは30歳の時に起業した。IT(情報技術)エンジニアだったベゾスは、起業する前にヘッジファンドの技術担当役員になっていた。ベゾスほどではないにしても、私の周りには40歳くらいで起業して成功している人がたくさんいる。

翻って、日本の働き盛り世代は、会社生活にどっぷりつかり、長時間勤務しながら身を粉にして頑張っている。多くの人は家庭を持ち、子供の教育や家のローンで大変な時期だ。これではリスクの高いベンチャー創業や新興企業への転職を考えるのは難しい。

以前、40歳くらいの米国人の知り合いがベンチャー立ち上げに失敗し、次の仕事探しで相談に来たことがある。私は大急ぎで就職口を探し、すぐに連絡した。彼からの返事はこうだった。「ヒロシ、ありがとう。これから友人のヨットでハワイへの航海に出ることにした。その間にこれからのことをじっくり考えようと思う。2カ月後にまた連絡するよ」

■独立可能にする経済的自立、若い頃から大金稼ぐ道

資産があるから、収入が途絶えることを恐れず、じっくり考える時間を持てる。持ち家があり、ある程度の貯金と株などの金融資産を持っているから、次のチャンスを狙う気持ちの余裕がある。このような「経済的な自立」が可能な理由は、若い頃から大金を稼ぐ道があるからだ。例えばベソスのように金融機関でがむしゃらに働き、若いうちに大金を稼ぐ。大企業で次々に昇進して幹部となり、高収入を得る。成長期にある新興企業で働き、給料をもらいながらストックオプションで蓄財する――など、上昇志向の強い人にはいろいろと稼ぐ道がある。

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