ロシア株、5年7カ月ぶり安値圏 原油安・通貨安で下落基調
世界株番付

2014/12/15付
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ロシアの代表的な株価指数RTSが下値を模索している。年初から約4割下げ、約5年7カ月ぶりの安値圏だ。原油価格の下落やウクライナ情勢を巡る欧米の対ロ制裁で国内経済が厳しさを増しているためだ。ロシアの通貨ルーブルも下落傾向で、国内物価上昇による消費の落ち込み懸念が株安に拍車をかけている。

ロシアの主要な輸出品である原油は足元で相場下落が加速。ロシアの経済や財政に影響を与えるとの見方につながり、RTSは今秋以降、下落基調を強めた。

原油価格の下落に伴う景気悪化はルーブル安も招いた。輸入物価の上昇を背景にインフレ率は11月に前年同月比9%超に達し、消費への影響は大きい。RTSは米ドル建てで算出するため、ルーブル安はRTSを一段と押し下げている。

ロシア中銀はルーブル安に歯止めをかけるため、12月11日、12日から主要政策金利を1%引き上げ年10.5%にすると決めた。だが、今のところ効果は限定的で、ルーブルに反転の兆しは見られない。資金流出は株式市場にも及び、利上げ発表日のRTSは824.01と2009年4月29日以来の安値まで下げた。

市場では「ロシア経済は徐々に景気後退局面に入る可能性がある」(HSBC投信)との見方が多い。「富裕層はルーブル安による保有資産の価値下落を防ごうと消費を拡大しているが、長期的な経済効果は限られる」(第一生命経済研究所の西浜徹氏)という。原油価格が反転しない限り、ロシア株は軟調に推移する可能性がある。

(日経QUICKニュース)

先週(8~12日)の世界の株式市場では、ロシアやブラジルなど資源国の株価下落が目立った。原油安が一段と進み、一部の資源国では経済基盤が揺るぎかねないとの懸念が台頭。世界的にリスク回避の動きが強まった。急ピッチで上昇してきた上海株はかろうじてプラス圏を維持した。だが9日には一時6%急落するなど不安定な動きだった。

[日本経済新聞夕刊12月15日付]

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