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「サップ」人気の波に乗る 海の上で閉塞感から解放

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

夏といえばウォータースポーツ。東京オリンピックで初採用されたサーフィンは、日本人選手が男女ともメダルを獲得し、「波乗りジャパン」は強かった。

ミレニアルズに人気なのがSUP(スタンドアップパドルボード=サップ)。サーフボードより大きめで、浮力が強く安定しているボードの上に立って、パドルを漕いで進むことで水の上を歩いているような感覚が楽しめる。ボードの上に座ることもできる。

ハワイ発祥だが、日本では2017年ころから人気が盛り上がってきた。各地の海、川、湖で、初心者でも体験ツアーができるお薦めの場所がネットですぐにみつけられる。道具をレンタルでき、インストラクターのレッスンを受けた後、その日から乗れることや、ボードタイプによって、友人、家族と楽しめたりできるのも人気の理由だろう。

SUP歴3年の20代女性は、「きっかけは旅行先のポルトガルのビーチ。初めて体験したらはまった」と語る。最近は「海の上で自分自身と向き合え、コロナの閉塞感からも解放され本当に良い時間を過ごせるのが魅力」という。「体幹やバランス感覚が鍛えられ、楽しんでフィットネスできるのが良い」と話す。

サップボード上でヨガのポーズを取る「サップヨガ」をインスタグラムにアップする女性も多い。「ヨガをしながら見る朝焼けや夕焼けの景色は格別」「広い海に比べたら、ちっぽけな悩み事なんてどうでも良くなった」「自然を感じながら、ゆらゆら揺れるボードの上で身体も心も全開放」などのコメントがある。

サップボード上の釣り「サップフィッシング」も人気だ。27歳の男性は7月初旬、友人に誘われ、神奈川県小田原市の米神海岸でサップフィッシングに初めて挑戦。堤防やビーチではあまり釣れないサイズを釣り、大満足してSNS(交流サイト)にアップした。

昨年から釣りにはまる28歳女性は、浜釣りでは満足できず、大物を釣るために沖に出たくなった。友達のSNSでサップフィッシングを知り、ボードを買いに専門店を訪れると、「サップボードが人気で最近入荷がない。ここにある3本現品限り」と言われ、驚いた。「沖釣りができるのもうれしいし、ウォータースポーツも楽しめる。いろいろな面でお得」という。

一般社団法人の日本スタンドアップパドルボード協会(SUPA)によると、日本SUP人口は18年で推定約50万人という。急激に愛好者が増えており、「コロナ禍にあっても、屋外スポーツであるためSUPをトライする人は全国的に増加している傾向にある」とのことだ。今後ウォータースポーツの定番になるかもしれない。

19年にエルサルバドルで開催された「ISAワールドSUP&パドルボードチャンピオンシップ」では日本は国別総合6位に入る強豪国になっている。いずれオリンピック競技として採用され、日本人選手が活躍する日が来たらうれしい。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ2021年8月20日付]

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