/

日々の成長、インスタにアップ 「植物のある暮らし」広がる

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

家時間を快適に過ごすために、植物が欠かせないアイテムになってきた。2020年度の東京都中央卸売市場の観葉植物の取扱数量(販売実績)は、前年度比7%増で5年ぶりに増加に転じたと報じられた。

植物の様子をインスタにアップする人は多い

100円ショップで手に入る観葉植物だが、ミレニアルズの購入先は大規模園芸店が多い。圧倒的な品ぞろえの「オザキフラワーパーク」(東京・練馬)、植物のテーマパークのようだと人気上昇中の「ザ・ファーム・ユニバーサル」だ。

これらの店は「広い敷地の中の緑に囲まれ、コロナの閉塞感から解放された気分になる」「自分の好みで買える」と多くの人が評価する。「お気に入り」をインスタにアップしており、「#植物のある暮らし」は163万投稿にもなる。

29歳男性は「デートは観葉植物店に併設したおしゃれ系カフェ。植物は彼女と2人で育てている感じがいい」と話す。手ごろなサイズで買った植物も着実に大きくなった。次はさらに存在感のあるものを探すという。

成長著しい植物に育てがいを感じ、インスタのストーリーズに日々アップする人も増えている。もはや単なるインテリアアイテムには納まらないようだ。

最近の人気傾向としては葉の形が面白いモンステラや食虫植物、パキポディウムに代表される植物などだという。個性的な形状の植物がインスタでは印象に残りやすい。「男性は見栄えの良い背の高い木の観葉植物を買う人が多い気がする」との声もある。

28歳女性は「今週末は剪定。枝を挿し木して増やしたいから鉢植えを買う」と投稿。植物のために週末の予定が埋まることに小さな幸せを感じるという。在宅時間が増え、こまめに植物の世話をしている。「窓を開けて外の空気を吸い、ミドリたちも窓に寄せてお水をたっぷりあげる」と愛情を注いでいる。

観葉植物歴5年の30歳女性は手ごろなオリーブ、ウンベラータ、珍しいコウモリラン、モミの鉢などを育てている。「もしかしたら人間と植物にも相性があるかも。植物も出会いだと思う」と話す。

27歳女性は、丸い葉の形が愛らしいパンケーキプランツを仕事の合間に見て癒やされている。合わせて高価な鉢も買うと、花瓶もほしくなった。

小さくておしゃれな花瓶を品ぞろえしている「HANANONA TOKYO」のオンラインショップで花瓶を4つ購入した。数輪程度挿した小さな花瓶をいくつか並べるのがおしゃれだという。千葉県いすみ市にある「花とハーブのブルームガーデン」のオーナーで、ハーブ研究家の東山早智子さんは「20~30代の女性やカップルにはハーブ人気が再び高まっている気がする」と話す。

コロナ禍で消費者の生活や意識が変化するなか、植物や花の新たな需要が生み出されている。それが個人の行動を変える。植物を身近に感じる生活スタイルはこれからも広がるだろう。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ2021年7月16日付]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

日経MJをPC・スマホで! まずは1カ月無料体験

消費と流通の未来を先取りする、最先端の情報を発信。「日経MJビューアー」ならスマホ・タブレット・PCで読めます。直近30日分の紙面イメージを閲覧でき、横書きのテキストに切り替えて読むこともできます。初めての方は、まずは1カ月無料体験。

日経MJをPC・スマホで! まずは1カ月無料体験

消費と流通の未来を先取りする、最先端の情報を発信。「日経MJビューアー」ならスマホ・タブレット・PCで読めます。直近30日分の紙面イメージを閲覧でき、横書きのテキストに切り替えて読むこともできます。初めての方は、まずは1カ月無料体験。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン