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伊集院静「ミチクサ先生」(394)

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この年、大正三年の四月から金之助は東京と大阪の朝日新聞に『心』の連載をはじめた。亡き明治天皇と乃木希典の二人の思慕に触発されて書きはじめた作品である。難しい題材も執筆を遅らせたが、遅筆の最大の理由はやはり胃潰瘍だった。

執筆も終盤に入った夏の日、手紙です、と鏡子が書斎に顔を出した。どーれ、と差出人を見ると、志賀直哉とあった。金之助自ら志賀に手紙を書き、『心』の次の連載小説を依頼していた。

――そうそ...

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