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ブンヤシット・チョクワタナー(9)帰郷

日本のライオンと組む 工場設立、粉シャンプー販売

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1960年に6年間の大阪駐在を終えてバンコクに戻った。サハ・パタナピブンは順調だったが、私にあてがわれる仕事はない。父からは「やりたいことをやれ」と言われた。そこで翌61年から、稼働したばかりの日本のライオン製の粉シャンプーの容器詰め工場で働くことにした。

ライオンとの出会いと信頼関係の構築は、その後のサハ・グループの発展に決定的な役割を果たすことになった。

発端は55年に遡る。滞在ビザの更新手続きのため...

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ブンヤシット・チョクワタナー

タイの「サハ・グループ」は洗剤や化粧品、衣料品から即席麺に至るまで、タイの日常生活を支える商品約3万点を製造・販売する企業集団です。バンコクを拠点とする華僑の一族に生まれたブンヤシット・チョクワタナーさんは父が起こした事業を受け継ぎ、約300社を擁する一大グループを育て上げました。事業方針に掲げる「誠心誠意」「信用第一」という言葉は若いころに6年間を過ごした大阪での経験と、ライオンやワコール、キユーピーなど多くの日本企業との合弁を通じて学んだものでした。

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