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ブンヤシット・チョクワタナー(3)生家の思い出

戦時下 空襲におびえる 教育熱心な母に中国語を学ぶ

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私は1937年7月25日、父ティアムと母サイピンの三男としてバンコクで生まれ、中国名を李文祥とつけられた。中国では男子が3人続くのは幸運の兆しだと信じられていて、両親は私の誕生をとても喜んだらしい。

生家は中華街の問屋街であるサムペン通りにもほど近い、チャオプラヤ川沿いに倉庫が立ち並ぶソンワット通りの借家だった。1階は倉庫で、2階と3階に家族や親戚、従業員が暮らしていた。

ソンワット通りには当時か...

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ブンヤシット・チョクワタナー

タイの「サハ・グループ」は洗剤や化粧品、衣料品から即席麺に至るまで、タイの日常生活を支える商品約3万点を製造・販売する企業集団です。バンコクを拠点とする華僑の一族に生まれたブンヤシット・チョクワタナーさんは父が起こした事業を受け継ぎ、約300社を擁する一大グループを育て上げました。事業方針に掲げる「誠心誠意」「信用第一」という言葉は若いころに6年間を過ごした大阪での経験と、ライオンやワコール、キユーピーなど多くの日本企業との合弁を通じて学んだものでした。

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