外食業界の株価上昇率 店内飲食中心の企業が上位
日本株番付
新型コロナウイルスワクチンの接種が拡大するなか、国内経済の回復を期待する動きが出てきた。時価総額が500億円以上の外食企業を対象に、2020年末からの株価上昇率をランキングしたところ、コロナ禍で逆風にさらされてきた店内飲食を中心とした企業が上位に並んだ。

首位はクリエイト・レストランツ・ホールディングスで上昇率は41.9%に達した。しゃぶしゃぶ店「しゃぶ菜」や居酒屋「磯丸水産」などを展開する。外食需要回復で22年2月期の連結最終損益(国際会計基準)は25億円の黒字(前期は138億円の赤字)へ転換する見通しだ。
2位はファミレスを展開するサイゼリヤ。国内で感染が深刻化した昨年春の反動増で5月の既存店売上高は前年同月から4割増えた。店内飲食の客足が戻りつつある。「ロイヤルホスト」を展開するロイヤルホールディングスも7位に入った。
各社は持ち帰り需要の取り込みも強化している。「丸亀製麺」のトリドールホールディングスは持ち帰りに対応した「丸亀うどん弁当」を4月に発売した。
