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つながり求め無理なく交流 麻雀、リアルでネットで

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

最近、若い世代が麻雀(マージャン)を楽しんでいるという話をよく聞く。かつては「(タバコ)臭い」「牌を混ぜる音がうるさい」といったネガティブなイメージもあったが、なぜだろうか。

20代男性は友人同士で本格的な全自動麻雀卓を購入し、近所迷惑にならないよう部屋を防音仕様にしたという。小学生の時に麻雀を覚えた27歳女性は、昨年に1回目の緊急事態宣言が出た頃から家族で麻雀を頻繁にやるようになった。「麻雀するよ」の声でリビングに集合。トーナメント戦で負けた人には食器洗いや風呂洗いのペナルティーを付け、白熱するようになったそうだ。

女性は「今年に入ってから麻雀を楽しむ女友達が増えた」と話す。以前は「インスタ」の「ストーリーズ」で麻雀について投稿しても、一部の男友達からの返信に限られていたが、今年になって女友達の投稿を見かけるようになった。

若い世代に麻雀が広がった背景にはメディアなどの影響もあるようだ。ミレニアルズが中高校生だった2006年、女子高生が主人公の麻雀漫画「咲―Saki―」の連載が開始。コミック化された「九龍ジェネリックロマンス」には麻雀の場面が出てくる。ロックバンド「くるり」の曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」(16年)には麻雀の役を取り上げた一節がある。

18年に競技麻雀のチーム対抗戦のプロリーグ「Mリーグ」が発足した。世の中では「賭けない・吸わない・飲まない」といった健康的な麻雀が広がり、禁煙雀荘も目立つ。若者や女性対象のおしゃれなカフェを利用した麻雀教室など環境の変化が後押しする。

20年9月にアプリのダウンロード数が1200万を突破したのが「セガNET麻雀MJモバイル」だ。スマホで簡単にでき、初心者が楽しめるアシスト機能もある。コンピューターとの対戦はもちろん、全国のプレーヤーと対戦できる。

友達とルームを作ってプライベート戦もでき、女性も安心して楽しめる。28歳女性は「ハマった。負けるのが悔しくて時間があるときにMJで練習している」という。

東京在住の20代女性は、MJ麻雀はLINEでグループ通話しながら楽しむという。「静岡、沖縄、千葉の友達と時間を合わせてプライベート戦をしたら、リアルに麻雀している気分になった」と話す。臨場感が出て、会ったことのない友達の友達が入ってきてもすぐに仲良くなれるそうだ。

コロナ下で他人とのコミュニケーションに飢えているミレニアルズ。オンライン飲み会は一時に比べて下火になり、音声SNS「クラブハウス」もブームが減速した。

麻雀は、明確な目的があり集まりやすく、会話も自然だ。4人という人数もバランスが良い。ゲームの魅力はもちろんだが、共通の趣味で「無理なく」交流が楽しめて広げやすい点もミレニアルズに浸透する大きな要素だろう。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ2021年5月21日付]

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