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伊集院静「ミチクサ先生」(311)

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名前を付けてもらえぬ仔(こ)猫が我がもの顔であちこちの部屋を歩き回る家は、この界隈(かいわい)では"帝国大学の髯(ひげ)の先生の家"として有名になっていた。

近所の人からは裕福な家に見えた。ところが内情は違っていた。金之助も鏡子も、仔猫も気に入った千駄木の家の家賃は一ヶ月で二十五円。

読者は覚えておいでだろうか。結婚式を挙げた熊本の借家の家賃が十三円であった。この時、金之助は"名月や十三円の家に住...

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