NZドル、4カ月ぶり安値 住宅価格の抑制策受け
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ニュージーランド(NZ)ドルが軟調だ。NZ政府は23日、足元で高騰する住宅価格を抑えるための措置を発表した。これを受けNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)による利上げ観測が後退。25日には対米ドルで一時1NZドル=0.69米ドル台半ばまで下げ、2020年11月以来4カ月ぶりの安値を付けた。

政府は23日、投資家向け税制優遇措置の廃止などを盛り込んだ住宅価格の抑制策を発表した。政府はこれまで中銀に対して金融政策を判断する際に住宅価格を考慮するよう求めていた。一方、中銀は経済の不確実性が高いとして金融緩和を維持する姿勢をとり続けている。
市場では「住宅価格の高騰に政策金利の引き上げで対処するとの見方が強かった」(国内銀行)という。利上げ観測が後退し、当面はNZドルの上値の重さが意識されそうだ。
(日経QUICKニュース)
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26日までの1週間でインドの通貨ルピーが上昇。中央銀行の総裁が国内景気に強気な見方を示し、買いが入った。
