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島正博(27)針の革命

編み地に立体感 評価一変 会合中に閃き 大慌てでメモ

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1995年、世界初の完全無縫製型コンピューター横編み機「SWG-X」が完成し、世間をアッと言わせたものの私自身は「こんなセーターはまだスルメイカやな」と納得しなかった。確かに無縫製だが、編み地の立体感はいまひとつで平面に近かった。

弱点は編み針。一般的なラッチニードル(ベラ針)ではなく当初はコンパウンドニードル(複合針)を使った。4面のニードルベッドの構造上、ラッチニードルは上段のベッドにベラが衝...

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島正博

繊維機械メーカー、島精機製作所会長の島正博さんの異名は「紀州の発明王」です。スクーターを三輪スポーツカーに改造するなど、高校時代にはすでに街の有名人でした。起業当初は悪戦苦闘しましたが、全自動無縫製手袋編み機の開発によってアパレル市場で名をはせ、いまや世界の名だたるブランドが同社製編み機を採用しています。常識に挑み続けた島さんの、波瀾(はらん)万丈の物語です。

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