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釣りや観光、仕事にも張り ワーケーション 田舎で満喫

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

休暇と仕事を組み合わせる「ワーケーション」という言葉が一気に広まり、ミレニアルズは「政府も推奨する新しい働き方!」と飛びついた。

東伊豆のゲストハウスを1棟借りて1週間働いた

「都内の外資系高級ホテルのプランを利用し1、2泊。食事はラウンジやルームサービスにして、業務後はプールやジムで運動」と5回ほど、優雅な非日常を楽しんだのは32歳女性。1カ月プランなど長期滞在は興味がなく、今後は「鎌倉や沖縄などで1週間」も試したいという。

「ワーケーションは誘惑も多いから、自分でしっかり進捗管理ができる人には向いている」という声が多かった。

BIGLOBEが昨年9月、全国の20~50代の社会人1200人と20代の学生300人を対象に実施した「ニューノーマルの働き方に関する調査」で、「ワーケーションをしてみたいと思うか」の問いに、「そう思う」「ややそう思う」と答えた20代は65.3%。30代も68.4%で、40代(55.6%)や50代(46.7%)を上回った。

20代カップルは彼の趣味が釣りなので(1)海に近い(2)東京へ2、3時間で帰れる(3)Wi-Fi環境完備を条件に、2週間前から熱海や伊豆半島の伊東付近でワーケーションができる場所を探した。

ホテルや民宿はガラ空きなのに、一棟貸しや貸別荘は1週間~1カ月単位で借りる人が多いのか、平日の空きが全くない。結局、伊豆稲取のゲストハウス、錆御納戸(さびおなんど)での1週間ステイを決めた。

1人6泊約4万円、昨年秋にリノベーションしたばかりの、日当たりの良い空き家の一棟貸しで、最新家電から食器類、調味料なども用意されている。米や食材は東京から持ち込み、ゲストハウスと釣り場を往復した。釣ったカサゴやメバル、ヤリイカなどがおかずになり、他の人との接触も避けられたという。

毎日、仕事が終わり魚を釣りに行く。身体も頭も仕事から遠く離れてリフレッシュし、高揚した。「1日のうちに平日と休日が両方ある感じ」とワーケーションの醍醐味を味わった。

「港町・稲取の暮らしを旅する」というコンセプトでこのゲストハウスを立ち上げたのは、東伊豆の町おこしに携わる29歳。地元の地形に詳しい「ジオガイド」資格を持つ22歳のメンバーがガイドをする稲取ツアーのオプション(2200円)もあり、車で細野高原をドライブしながら野生の鹿を見るなど、稲取オススメスポットを紹介してくれる。

「本格的に静岡に住みたくなった」という28歳男性は中古住宅の購入を検討中だ。「首都圏に比べて桁違いに安く、自分たちが行かない時は、エアビーとして貸し出せば収入にもなる」と話す。

ワーケーションをきっかけに、新しいライフスタイルに目覚めるなど、自分らしい生き方にこだわるミレニアルズ。「唯一無二の生活」を選択する人が今後も増えていくのではないだろうか。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ2021年3月19日付]

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