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伊集院静「ミチクサ先生」(271)

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明治三十三年十二月、金之助はロンドンの自室で一人、静かな大晦日(みそか)を過ごした。

初めて経験する静寂のおおつごもりだった。

日本にいる時は、生家でも養家でも、家族、親戚、近所の人々が集まり、年越そばを食べ、除夜の鐘を聞きながら近所の寺社へ初詣に出かけていた。皆で賑(にぎ)やかに新しい年を迎えた。

しかしロンドンは数日前から降り積もった雪のせいもあってか、いたって静かな新年だった。

金之助は早め...

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