30年半ぶり3万円台、割安株に買い 精密機器大手が上位
日本株番付
日経平均株価が30年半ぶりに3万円の大台を回復するなか、これまで割安に放置されていた株式にも買いが集まっている。2020年末時点でPBR(株価純資産倍率)が1倍以下の銘柄(時価総額1000億円以上)を対象に、同年末からの株価上昇率を調べた。

首位はコニカミノルタ。2020年10月に約45年ぶりの安値をつけてからは一本調子で株価が上昇している。オフィス事務機の需要回復や液晶向けの高機能フィルムが好調で20年10~12月期は4四半期ぶりの黒字となり、見直し買いが入っている。精密機器大手ではリコーとニコンも上位に入った。
エネルギー関連では、東京電力ホールディングスやコスモエネルギーホールディングスなども株価の上昇基調が強い。電力や原油価格の上昇が追い風となったようだ。
割安銘柄の中でも、新型コロナウイルスの影響などで客足の戻らない鉄道各社などは株価が低迷している。「リスクオン」の地合いの中でも、投資家の銘柄選別が進んでいる。
