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ファッション小物収納法 バッグは立てて、定位置に

NIKKEI STYLE

バッグ、帽子、ネクタイなどのファッション小物は、用途も違えば大きさも形もバラバラ。それぞれに適した収納方法で、取り出しやすく整理しよう。

ファッション小物のなかで一番場所をとるのがバッグだ。女性の場合、数十個持っている、という人もいるかもしれない。だが「日常的に使うのは3~4個でしょう」と整理収納コンサルタントの奥田明子さんは指摘する。

よく使うものは 居場所を決めて

収納を考える前に、使わないバッグの処分から始めたい。「いつか使うかも、という気持ちは脇において、今、使っているかどうか、という事実で取捨選択を」と奥田さん。「年齢を重ねても使いたいか」「修理してでも使いたいか」などを基準にすると判断しやすいという。もう使わないものは人にあげたり、思い切って処分したりしよう。

残すと決めたバッグは「使用頻度で分けると、すっきり収納できる」(奥田さん)。まず毎日~週3回ほど使う主力のバッグ。リビングの床やソファの上につい置きっぱなしにしていないだろうか。よく使うものは「定位置を作る」ことが重要だ。クローゼットの衣装ケースの上など、すぐに出し入れできるところを置き場所にしたい。

玄関近くにスツールを置き、その上を定位置にするのも一案だ。エコバッグなど軽いものは壁にフックを付けてかけてもいい。帰宅したら必ずそこに納めるようにすれば、床に置いたまま――という事態は避けられる。

これは男性もののカバンも同様だ。収納スタイルコーディネーターの芝谷浩さんは、「大切なものがひとまとめになっている仕事カバンは、すぐ手の届く場所に置きたいという人が多い。リビングの棚の一角に『お父さんコーナー』を作り、そこに置くのはどうか」と助言する。

次に週末や習い事に使うものなど、月に数回程度、出番があるバッグ。クローゼットの中に積み重ねてしまいがちだが、重ねると出し入れが面倒なうえ、形崩れの原因にもなる。立てて収納するのが基本だ。奥田さんはブックエンドを使っている。「バッグに合わせて自在に幅を変えられるので便利」だとか。

つり下げ式活用 1区画2つまで

柔らかく、ブックエンドを使っても立てられないバッグは、つり下げ式の収納ホルダーを活用する手もある。何が入っているか一目で分かり、簡単に出し入れできるのが利点だ。重要なのはやはり重ねないこと。「1区画に入れるのは1つか2つまで」と奥田さん。男性用のリュックサックなど大きなものは、バッグハンガーを使ってクローゼットのバーにつるす方法も。

最後に冠婚葬祭、旅行用など、たまにしか使わないバッグの収納だ。これらは収納ボックスに入れてクローゼットの上段などに保管する。中が透けて見えるボックスだと、使う際に見つけやすい。また形崩れや湿気の対策は万全にしたい。「包装紙などを使って『あんこ』を作り、乾燥剤と一緒に詰めておくといい。さらに通気性のいい不織布などの袋でカバンを包んでから保管を」と奥田さんは話す。

こうした整理・収納ノウハウは、帽子や手袋、ネクタイなどの小物にも応用できる。

ポイントはやはり使用頻度で分類することだ。例えば男性の小物で増えがちなのがネクタイ。転勤のお祝いで贈られたものなど「捨てられず100本以上ためている人もいる」と、芝谷さんは話す。使わなければ思い切って処分するか「『記念品』と割り切って箱などに入れ、使うものと分けて保管する」。

よく使うネクタイはバッグ同様、すぐに手に取れる場所を定位置にしよう。ベルトと一緒に専用のハンガーにつるし、ドアなどにかけておくと、忙しい朝でも選びやすい。

帽子やストール、手袋などの小物はまとめて収納しよう。日常的に使うものは、玄関脇などにカゴを置いて定位置にし、帰宅したら常にその中に入れておけば、迷子になってしまうことがない。

使用頻度が中程度のものは、バッグのようにつり下げ式の収納ホルダーに入れたり、専用のハンガーにかけたりし、クローゼットの中につるして収納。シーズンオフの小物は、引き出しや衣装ケースにまとめておくと、使う際に把握しやすい。

そろそろ春物の衣替えの時期。小物類も改めて使用頻度を見直してみたい。

(ライター 奈良 貴子)

[NIKKEIプラス1 2021年2月13日付]

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