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伊集院静「ミチクサ先生」(232)

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その年の五月から六月にかけて熊本地方は例年になく雨の日が続き、そのまま梅雨入りした。

市中を流れるあちこちの川の水嵩(みずかさ)が増していた。元々九州山地と阿蘇山というふところの大きな山岳地帯を背後にかかえているので昔から川の氾濫に見舞われる土地であった。江戸期、水害の多い土地に細川藩が灌漑普請を続けてきた。

水量のゆたかな多くの川は熊本平野に恵みをもたらしていた。川漁師も多く、河畔に茶屋も多かっ...

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