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ゴジラの口に家族で突入! ニジゲンノモリ(兵庫県淡路市)

おもてなし 魅せどころ

NIKKEI MJ

淡路島に全長約120メートルの等身大ゴジラが出現――。公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」(兵庫県淡路市)に2020年10月、仮想の「国立ゴジラ淡路島研究センター」が設置された。迎撃作戦を命じられた参加者はワイヤを張って滑空するジップラインでゴジラ体内に突入していく。実物大ゴジラのアトラクションは世界初といい、コアなファンから家族層まで幅広い年齢層が作戦に挑んでいる。

等身大のゴジラの口から参加者が突入する(兵庫県淡路市)

ゴジラエリアは約5000平方メートルで、参加者は活動停止中のゴジラを観測する任務を担う。ジップラインは「体内監視コース」(長さ162メートル)と体表に接近して滑走する「体表監視コース」(長さ152メートル)の2つから選択。安全性確保のため専用のハーネスを装着して挑む。兵庫県三田市から訪れた20代の男性は「口の中から飛び込むのは迫力満点」と笑顔で楽しんでいた。

同施設のモデルは16年公開の映画「シン・ゴジラ」とされる。庵野秀明氏が総監督を務めた人気作品で、海外でも上映されるなどファンが多い。

もともとゴジラの映画シリーズの初公開は1954年。国内29作品が上映され、幅広い世代に親しまれてきた。長年のゴジラファンで仕事の合間に訪れた東京・新宿の男性(52)は「高さがあって少し怖かったが『死ぬぞ』という勢いで飛んだ」と満足げだ。

滑走を終えたのち、専用の銃でゴジラ細胞の増殖を抑えるシューティングにも挑戦できる。併設されるゴジラ常設展では、怪獣フィギュア100体以上や映画に使ったゴジラスーツなどを展示。オリジナル商品などを含め200点以上の関連グッズも購入できる。同エリアではゴジラをモチーフにしたカレーなどの食事も用意している。

こうしたアニメを活用した地域活性化を手掛けるのはパソナグループだ。淡路島公園(87ヘクタール)を活用し、アニメ作品をモチーフとした施設を2017年から運営している。すでに手塚治虫氏原作の「火の鳥」や忍者アニメ「ナルト」、「クレヨンしんちゃん」といったアトラクション施設を開業しており、21年春には「ドラゴンクエスト」の世界を再現する冒険施設を開く予定だ。

同施設は19年度に97万人が訪れた。「アジアや欧米で人気の高い日本発のアニメや文化を海外に発信する」(貞松宏茂社長)狙いもあったが、新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要は見込めない。

13日には兵庫県に緊急事態宣言が発令された。屋外施設のため、関西圏を中心に家族連れなどの需要を取り込んでいたが、当面は集客面で厳しい状況が続く。ゴジラ施設は感染対策のガイドラインにのっとり、運営を続ける方針だ。

(神戸支社 沖永翔也)

[日経MJ 観光・インバウンド面 2021年1月18日付]

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