/

この記事は会員限定です

辻惟雄(13)母逝く

49歳、苦労続きの生涯 優しくて気丈「早すぎる」涙

[有料会員限定]

母、静江の死を知らせる電話だった。母はもともと体が丈夫ではなくて闘病生活も長かった。とりわけ亡くなるまでの数年間は入退院を繰り返していて、ずっと心配していた。まだ49歳である。まさか逝ってしまうとは思ってもいなかった。

「母さん、早すぎます」と涙を流す私に父が「おまえが一番母さん思いだったからなあ」と寂しそうに言った。思えば病気と戦争で苦労続きの生涯だった。

陽気な兄に比べて引っ込み思案な私は、そ...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1063文字

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

辻惟雄

美術史家の辻惟雄さんは江戸絵画史の研究に新風を吹き込み、伊藤若冲らを「奇想の画家」という視点から紹介し、一大ブームを作りました。岐阜の産婦人科医の次男として医師になるべく東大に入ったものの、医学部での学業を断念し文学部に進みました。挫折の連続だったという辻さんが美術史でいかに独自の世界を築いたか、知られざるエピソードを交えながら明かします。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン