ビンテージ服を分解展示 試作サンプルで着心地も
フランス革命前後のコートなど、美意識知る 長谷川彰良
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20歳のとき、100年ほど前のフランスの消防服を分解して感動のあまり涙を流した。粗野なウールの作業着なのに、現代の高級注文服のように丁寧に仕立てられていたからだ。100年前の服に覚えた感動を、100年後につなぎたい。そんな思いで、衣服の半分を分解して内部構造を標本のように展示する「半・分解展」を2016年から主宰している。
紳士服作りを学んでいた専門学校生のとき、ビンテージ服に知的好奇心をかき立て...
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