ベートーヴェン頌(6) エルンスト・リーチェル「ゲーテ・シラー像」
文筆家 高野麻衣
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ドイツ・チューリンゲン州ワイマール。国民劇場前広場の中央で、真理を見すえるように佇(たたず)むふたりの男。文豪ゲーテ(左)と、その盟友シラーである。
18世紀末から19世紀初頭にかけて、ワイマールはドイツ古典主義の中心地として栄えた。ゲーテはその生涯の3分の2をこの地で暮らし、シラーや20歳年下の作曲家ベートーヴェンなど数多くの著名人と交流した。
ベートーヴェンは同時代のドイツ文学を愛し、数多く...
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