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時間管理は個人の責務

SmartTimes インディゴブルー会長 柴田励司氏

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞日経産業新聞 Smart Times

「時間を制するものは人生を制する」。自分の時間配分に意思を持つ。これなしにビジネスの成功はおぼつかない。リモア(リモートアクセス)時代は個人の時代となる。組織に所属していたとしても、今後は従来よりも個としてのアウトプット創出力が問われるが、そこで要になるのが「時間の使い方」だ。「顧客対応(アウトプット)の時間」、「営業の(次の仕事をとる)ための時間」、「組織内コミュニケーションの時間」、「自分を高める(インプットの)時間」、「作業の時間」、「家族や友人との時間」、「休憩時間」。このバランスを自分で管理するのが基本だ。

優先順位はいま自分が置かれている状況から判断すればよい。アウトプットばかりだと当然ながら摩耗する。プロとしての自分の価値も目減りする。「自分を高める(インプットの)時間」を確保しておかないと未来はない。「家族・友人との時間」も重要だ。また、各個人が自分のアウトプットづくりにばかり時間を使い「組織内コミュニケーション」に時間を割かないでいると、連携ミスや感情問題が勃発し、組織としての生産性が落ちる。要はいまの自分にとっての最適バランスを常に意識しておくことが欠かせない。

スケジュールには他者とのアポイントメントだけでなく、そこに自分発の自分だけの予定も入れて、自分の時間をブロック(押さえる)することをお薦めしたい。日常的に上司や顧客など他者からの対応に追われている人は誰にも邪魔されない時間を確保して時間のバランスを整えるのがよい。私の場合、コロナ禍以降、出張は激減したが、オンラインでの打ち合わせ要請が激増し隙間時間がなくなった。出張の移動中は貴重な自分を高めるための時間であったが、これがなくなったので、今は早朝に起床し1.5~2時間をその時間に充てている。

また、年末には翌年の自分の時間の使い方を考え、1年分の予定をスケジュール化することを慣例にしている。まずは「家族のための時間」を確保し、その上で「自分を高める時間」を設ける。そして、重要な顧客のための時間を計画する。合わせて定期的にコミュニケーションをとるべき人、組織との時間を作る。これで7割程度の時間が埋まる。

自分の時間を使用者側に差し出し、その対価をもらう。これが今の労働基準法に照らし合わせた時間観だが、もはや時代に合っていない。単なる残業規制はこの時間観に基づく働き方であり、付加価値を創出する個人にとってはむしろ害だ。そうではない。各人が法令順守のもと、自分が置かれている状況から自分の時間を自分で管理できるようにする。これを実現するための環境整備が改革の本質のはずだ。時間管理は使用者側の責務ではなく、各人の責務なのだ。

[日経産業新聞2020年12月21日付]

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