ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか ベンジャミン・カーター・ヘット著
独の過ちふまえ現代に警鐘
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第1次世界大戦後のドイツで成立し、当時世界で最も民主的とも言われたヴァイマル共和国は、いかにして崩壊したのか。なぜヒトラーのような人物が権力を握るにいたったのか。この問いに答えるため、これまで数えきれないほどの書物が積み上げられてきた。
本書は、この古典的な問いに改めて正面から取り組んだものである。背景には、現代世界が「1930年代に酷似している」という著者の危機意識がある。30年代の過ちをわれわ...
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