ウチナーの今昔、鮮やかに映す琉球ガラス
3000点収集し歴史と伝統たどる 河西大地
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南国沖縄に旅すると、空港や観光地の売店で美しいガラスの器を目にする。真っ青な海のように細かい泡が入ったグラス、さざ波に似たひび模様の酒器――。色鮮やかな花瓶は琉球王朝の文化をイメージさせる。
琉球ガラスは沖縄を代表する伝統的な工芸品の一つだ。県内に工房は約30社ある。近年は厚生労働省が表彰する「現代の名工」を続々と輩出し、今年は8人目の末吉清一氏が選ばれた。
もっとも不思議なことに、日本のガラス工...
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