中小型株の上昇率 首位は8倍、在宅追い風
日本株番付
2020年も残すところ1カ月。コロナ禍で揺れた20年は、時価総額が比較的小さい中小型銘柄の株価が大きく変動したのが特徴の一つだ。時価総額が500億円以上1000億円未満の企業を対象に年初から11月末までの上昇率を調べると、ランキングの上位にはデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の銘柄が目立つ結果になった。

首位は株価が8倍になったJストリームだ。在宅勤務の広がりでイベントセミナーなど動画配信の受託が増え業績が堅調だ。製薬会社の営業支援を手掛ける2位のケアネットは営業活動のオンライン化が業績の追い風になり株価は7倍となった。
株価が5倍になった4位ブイキューブも、ウェブ会議の導入やテレワーク向けブースの設置が増えたことが収益を押し上げる要因となっている。ソフトウエアの受託開発を手掛けるベースが9位。金融業を中心としたDX投資の流れを背景に業績が好調。製造業向けの開発にも乗り出すなど事業領域拡大への期待が高まり、株価は2倍強まで上昇した。
